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基礎5_【案文(あんもん/アナログコピー)】古文書学入門(改)

佐藤進一著「新版 古文書学入門」第二章 古文書の伝来を参照

さて、漸く同じ基礎ながら佐藤先生著書本文を参照する段階に入りました^-^
参照した第二章には基礎1【料紙---りょうし】についても書かれています。
更に、どの武家・公家・寺社関連・個人所有の文書が何処に収蔵されているかが記載されています。
が、さすがに全部は載せられないので、呼称など古文書研究に欠かせない部分のみを紹介します。

正文(しょうもん)---実際に相手方に送られて所期の働きを為した文書の原文
つまり自分が読み下してる古文書の、学問的呼称です^-^

草(そう)、草案、土代(どだい)---正文の下書き^^b
正文が相手に送られるのに対して、下書きである草案は書いた人の手元に残るのが特徴です^-^

案文(あんもん)=アナログコピペ__φ(.. ) 手書き手書き
但し単なる書写ではなく、文書の効力に即して作られた手書きコピー
学問上の参考などで手書きコピーしたものは「写(うつし)」と呼びます。


案文(あんもん/コピー)の種類は以下の通り
A_法令、命令の布達のため
B_訴訟の証拠文書
証拠として提出するために、様々な添付書類がいるのは今も昔も同じ。
多数添付された案文を具書案(ぐしょあん)と呼びます。
C_所領の分割移転のため
所領の一部を譲る場合、権利書の全てを渡すわけに行かないので、権利書の案文(コピー)を作り、分割移転の旨のことわりを記します。
分割移転のことわりは一般に案文の裏に書き、これを「裏を毀(こぼ)つ」と言います。
D_後日の控
重要な文書は正文の紛失に備えて予め案文を作ります。
正文と対照し校正した案文を校正(きょうせい)案文、または正校案文と呼び、正文に準ずる効力が認められました。
E_紛失状の作成
火事、盗難、相続トラブルなどで紛失した場合、新たに案文を作ります。
当然、なくなったものが後から出て混乱しないように、初めの文書は効力無効とします。
(※紛失状については武家様文書でも説明します^^)

土地、権利関係の案文は室町~戦国期にかけて荘園制度が崩壊するとともに、有耶無耶になっちゃいます。
また荘園関連については自分の研究してる年代とは離れちゃうので、あとは記事にはしません。

でも、ちょっとだけ・・・古文書の伝来ってことで・・・( ̄ko ̄)
先日【東寺(とうじ)百合(ひゃくごう)文書】が世界記憶遺産になりました。
これは加賀藩主前田綱紀が東寺の文書を借覧したときに、文書収納のために桐箱百個を作り東寺に寄進したことから始まります。
で、寄進された桐箱に納められた文書を東寺百合文書と呼ぶようになったんです。

え~~~と、佐藤先生の著作を読むまで「東寺(とうじ)百合(ゆり)文書」と勘違い読みしてたのを自爆して、記事を締めとしたいと思います。
ほんと専門バカってダメネー(*´・д・)(・д・`*)ネー
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テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

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Re: しばやん様

こんばんは。^^

そうなんですよね。
例のアレと一緒に決まった(-ω-;)ウーン

> 東寺の桐箱百個は、パソコンで言えばフォルダのようなものなのでしょうか。

そうですね^^
長期保存を考えて桐箱だったのだと思います。

お忙しい中、コメントありがとうございます。

No title

こんにちは。

東寺百合文書は今回ユネスコの世界記憶遺産に決まりましたが、中国がバカな申請をしたものと一緒に決まったので、個人的にはあまりうれしくありません。

しかし昔の人は文書をとても大切にしたのですね。仕事柄、いろんな文書を作成していますが、ちょっと前に作ったはずの書類がなかなか見つからなくて余計な印刷をするようなことが何度もあります。
東寺の桐箱百個は、パソコンで言えばフォルダのようなものなのでしょうか。文書の整理の仕方を古人から学ばなければいけませんね。
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時乃★栞

Author:時乃★栞
筑前・筑後・肥前・肥後・日向・大隅・薩摩に気合いバリバリ。
豊前は城井と長野が少し。豊後はキング大友関連のみ。

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