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北肥戦誌(1511年~1527年・要旨抜粋)

勝尾城主・筑紫満門は元来、少弐の一族で少弐恩顧の者で、主家に二心なく仕えていたが、千葉高経が勝野尾城へ入った際に大内に降伏してより大身となり、只今は少弐残党を誅罰する側である。

また、その婿に馬場頼周という者がいる。
これも少弐一族で東肥前の綾部城に住んでいた。

頼周は元より少弐股肱の臣で、満門が大内に着いて少弐家を蔑ろにしたことに骨髄に徹して憤っていたが、舅であるからと気持ちを押さえて年月を送っていた。

時折、満門へ「何卒、元の様に少弐方になって下さい」と述べたが、満門は承諾しなかった。

更にその嫡子までが大内へ忠節を尽くすので、頼周は遂に堪えかね、満門を自身の館へ呼び寄せて誅殺せんと企む。
だが、満門も古兵である為、これを推量して頼周の元へは行かなかった。

★そんな折の大永4年(1524)1月半ば、頼周の子が疱瘡を患う。
頼周は妻女に向って云う。
「おことが父である満門は、我らに異心あるものと疑い、ずっと訪ねてこない。
我らには些かも別心などない。
いま子供が疱瘡で痛がっているのを、おことより知らせて父を招き、孫らを見舞う様に誘ってくれぬか」と述べる。
妻はそれが企てと知らず、急ぎ満門へ文を書き送った。
満門は疑いなき娘の筆跡を見て、1月18日に父子3人と家臣らを召して綾部城へ赴いた。

満門らはすぐに寝所の孫の体を見る。
その時に及び頼周の妻は、頼周の風情が怪しく、心中に邪謀あると悟り、頻りに涙を流したのであるが、満門はそれに気付かなかったのが運の極みである。
満門は外の広間に出て座った。
満門は隠形の法を行い「木の葉隠れの妙法」を得ていた為、(マジで?)頼周は寸分も油断せず合図を定め、易々と満門父子3人を逃さず討ち取った。
少弐に対しての忠心がなした処とはあるが、情けあらざる振舞いである。
頼周の妻の嘆きは量り知れず、その後に夫へ暇を乞い、髪を剃って仏門へ入った。

満門の家臣の生き残りは、すぐさま勝尾城へ戻ってこれを知らせると、筑紫一族・家臣数百人で綾部へ馳せ向かう。
だが、頼周は既に用心し、半途に大勢を伏せ置いていた為、これを追い崩した。
頼周は多年の鬱屈を一時に晴らし、悦ぶこと際限なかった。

満門が討たれた後、その怨霊が粗ぶり恐ろしい事が多かった。
現代(北肥戦誌が書かれた江戸時代)でも、月が曇り雨暗き夜は、綾部城の旧跡に叫喚の声が聞こえ人心を悩ませている。

或る時、ここの領民が草を刈りそれを馬に積んで乗馬していた際、満門の墓の辺りを通ると、忽ち逆さに落ちて悶絶した。
近くの者は驚き、山伏を呼んで祈祷させると、「我は筑紫満門という者なり」と口走り始めた。
更に「昔ここで命を失い、多くの年月が過ぎたと雖も魂は尚も留まりて、折しも今朝卯の刻より猿楽を興行し自らも舞い遊んでいたところ、下々ながら馬に乗り、舞台の前を通るなど奇怪の至りである。
だがこれを許し命は助けよう」と発した。
領民は汗水流して寝入るかと見えていたが、また息をしだした。

200余年の星霜は送ると雖も、その魂は尚も青苔に残る事、不思議な次第である。

★千葉介胤勝は少弐の親族・横岳資貞の子で、童名は満童丸、千葉介胤資の後家・日光明胤尼の養子である。
この頃、胤勝が少弐に背いて大内に従うとの噂があった。

馬場頼周はこれを諌めようと胤勝の長臣3人へ送り状を出した。
だが、大永4年(1524)の夏に胤勝は、頼周の諌めを聞かず大内に通じたと聞こえれば、頼周は佐嘉の龍造寺・蓮池の小田と共に4月に小城へ出陣し、
5月12日に落城、胤勝は密かに落ち延びた。

その数年後、胤勝は筑前へ浪人している。

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筑紫ファンだったが、満門が「木の葉隠れの術」の使い手だったとは知らなかった ,;.:゙:..:;゙:.:: (゚∀゚ゞ)ブハッ!
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