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【武神落涙】江上・八院合戦編15栞98


1600年10月23日深夜・・・宗茂は数名の供を連れて 降伏のため加藤清正の本陣を訪れる

宗茂は、自身が出兵した戦では負けたことがない。

関が原のように主戦場が負けたりなど、諸事情で撤退したことはあっても敗軍であったことは無い。

「西軍」として「東軍」に降伏したのが、宗茂唯一の黒星だ。

土地勘が無いので加藤清正の本陣の位置がいまいち判りませんが、柳川城の三の丸から遠望できたそうです。

清正は降伏に来た宗茂を客人として丁重に迎い入れると、こう言った。

清正「此度のことは毛利輝元と宇喜多秀家に謀られたのでしょう(総大将と副大将だから名前を挙げただけで他意は無し)豊臣への忠義と信じての行動で、宗茂殿が徳川殿に含むところが無いのは判っています。徳川殿へは自分が取り成すので、この先は東軍の先手として尽して頂けませんか?

名将・立花宗茂は、清正の言葉に涙を流したと伝えられている。


立花宗茂イメージ画像

宗茂タイプの武将は、実は生き残るのが難しい。

武勇を同僚や主君に嫉妬されて途中で粛清されたり、
その忠義ゆえに実父の紹運のように主家のために玉砕してしまうから・・ネ^^;;

領土的野心が皆無の宗茂には下克上なんて無縁の話。

秀吉と出会わなければ大友家の一家臣で生涯を終えるだろうし、それで満足の根っからの武人なんです。

宗茂は、自分の武勇を満天下に推奨し大名に取り立ててくれた秀吉に対し、本気で恩義を感じていた(らしい)


譜代家臣と呼べる部下が少ない秀吉は、宗茂の一種無垢な性格に目をつけ、
彼を股肱の臣とすべく何かにつけてエコヒイキした。

柳川に入る時も大名として統治に不便な旧法を秀吉の命令で撤廃し、宗茂が遣り易いように配慮している。

官位の任官スピードも清正どころか旧主・大友氏より早くした(これは多少迷惑かも)

「朝鮮の役」では軍役の一部(博多警固)を免除している。

真面目な宗茂は、それらのことに真っ直ぐに感謝していたんです。


豊臣家の御為にと参加した西軍の内容はグダグダだったが、そんな事には動じない。

誰が裏切ろうと関係無し!人は人・自分は自分の宗茂です^^b

宗茂が落胆したのは西軍総大将の毛利輝元~~~o( ̄Д ̄θ★ケリッ!

輝元が大坂城に籠城すると決意してくれれば、宗茂は命に従い城を枕に討ち死にしただろう。

どんな時でも誠心誠意に忠義を尽くす宗茂タイプの武将にとって、
それを受け止めてくれる主君or大将の器が残念でアレなほど辛いことはない。

大切な家臣を大勢死なせ、何のために西軍になったのか、そのやるせなさは言葉に出来ない。

それらを察した上での清正の言葉が胸に沁み、思わず感涙してしまったのだろう。

宗茂は清正に謝意を述べると、今後は東軍として働くことを約束した。

一件落着~のはずが トラブル発生Σ(´Д`;) うあ゙~



立花家紋

清正の本陣で繋いでいた馬一頭が、なぜか興奮し突然暴れ出したんです。

馬は引き綱を千切って本陣内を駆け回り、それを押さえようとして加藤家中が騒然となった。

柳川城では主君・宗茂の帰りを今か今かと待っていた。

三の丸の兵士が加藤本陣の騒ぎを見て「さては主君・宗茂を謀って殺したのか!」と勘違い!

緊迫した状況なのだ無理はない。 

柳川城内は大騒ぎになり、加藤本陣の様子を見ようと三の丸に家臣達が集まり出した。

清正は自陣の騒ぎの報告を聞くと直ちに柳川城へ使者を派遣した。

清正の使者は柳川城兵に向かって叫んだ。
「ただいまの騒ぎは暴れ馬の為です!和睦は無事整ったので、貴殿らの主君・宗茂公は間もなく戻られる故、落ち着きあれ!!」

疑心暗鬼の立花勢だったが、留守を預かる薦野増時(こものますとき)が城内を駆けずり回って何とか抑えた( ̄ω ̄A;アセアセ

そして「ただいまぁ^-^ニコリ」と無事帰った宗茂を見て、
家臣一同~(*ノ・ω・)ノオオオオォォォォっと歓声が上がったそうです。

                   


1600年10月24日~柳川城は正式に降伏した

鍋島と立花・・・生き残りと武門の意地をかけた、どちらも譲れない戦「江上・八院の合戦」は終った・・・

11月3日~薦野増時が全ての後始末をして、柳川城は東軍・黒田如水に接収された。

この時の薦野増時の手際に惚れ込み、如水が薦野増時をスカウトする。

薦野は望郷の念が抑えがたく如水の申し出を受け、
父の気持ちを汲んだ息子・薦野成家も、福岡藩黒田家に仕えて生涯を終えた(そのまま子孫も黒田藩士)

そして宗茂はというと、今度は「東軍」として島津征伐の先鋒軍に選ばれた。

11月初旬に立花軍は柳川城を出発したのだが、次に柳川へ戻るのには19年の歳月を要するのである。

それは・またの話 by^-^sio

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時乃★栞

Author:時乃★栞
筑前・筑後・肥前・肥後・日向・大隅・薩摩に気合いバリバリ。
豊前は城井と長野が少し。豊後はキング大友関連のみ。

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