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【恋に落ちて・・・in人吉】相良氏、義陽編12

しかるべき家柄の姫様・若君の結婚は、基本として政略結婚です。

それでは、家臣たち・・・武家屋敷に奉公する者たちは?
と言うと、現代においても社内恋愛禁止の企業があるように、武家奉公の者も同じです。

なぜなら屋敷に仕える侍女(武家の子女ね)は、いつ何時「殿様の手が付いてポンポコリ~ン」にならないとも限らないからだ。

だから侍女たちは(主君以外の男性に対し)身持ちが固い・・・つまり貞操を要求される。
万が一、侍女と家臣の若侍がデキちゃうと(殿様と既成事実が無くとも)「不義密通」の罪として処罰を受けるんです。

武家にとって「自由恋愛は不義密通という罪」であり「仕える主君に対する不義であり御家の恥」
フォーリンラブは己れの全てを失う危険と引き換えなんです

( ̄ko ̄)チイサナコエデ・・・小禄の殿様・奥方なんかだと、家臣一同顔見知りだから、若者達の色恋に融通効かせてくれることもあるかもでつ・・・



堅苦しい説明より「不義密通の逸話」を紹介しよう^^b

関ヶ原の戦いが終わった慶長年間のこと、佐賀の鍋島家に仕える侍女と若侍が恋に落ちた。
若い男女は「不義密通の処罰」を恐れ、と同時に恋の成就を願い、手に手を取って佐賀を脱藩~~
隣の肥後は加藤清正のもとへ逃げて庇護を求めた。
当然、鍋島家では二人に対し追手を差し向け、加藤家が匿っているのを知ると「罪人」の引き渡しを要求。

清正「我が方を頼ってきたものを引き渡しては、この清正の一分が立たぬ、御断り致す」
と最初は威勢良く断ってたのだが、交渉上手の成冨が出て旗色が変わった。

成冨「朝鮮の役でピンチだったのを助けたのを忘れた?そん時の借りを返す代わりに引き渡してよ」
清正「(-ω-;ウーン・・・朝鮮の役でのことを持ち出されると・・ゴニョゴニョ・・」
侍女と若侍は加藤家から鍋島家へ引き渡され「不義密通の罪&勝手に出奔」で処刑された。

やれやれ、、、もう少し融通を利かせれば良いものを・・・(超意訳
と、息子・勝茂の処断に溜息ついたのは、戦国武将として珍しく恋愛結婚した鍋島直茂だ。

そんな鍋島直茂も、恋愛中に奥方と逢引きしてるとこを見つかり、危うく成敗されそうになるというスリリングな経験がある。

事情を説明?そんな余裕は無い!( ̄^ ̄)
「他家の屋敷に忍び込んだ」ですよ~たちまち不審者として追いたてられた^^;

昔は街灯も照明もないから、暗くて誰かも咄嗟には判別出来ない~
問答無用で殺されずに、足裏を槍で刺される程度で済んでラッキーでした∴,;.:゙:..:;゙:.:: (゚∀゚ゞ)ブハッ!

人物・鍋島直茂 鍋島直茂イメージ画像

さて、武家の男女にとって「好きな人の元へ嫁ぐ」のが、いかに難しいかご理解頂けだろうか?
武家奉公している侍女に手を出せば「不義密通」・・・相手も自分も破滅する。
想いを打ち明ける前に、恋心を心の底に仕舞い込んだ若者も少なくなかったに違いない。

だが人の心全てをを刑罰で支配することは出来ない・・・解っていても恋してしまう者がいる。
御家の恥、主君への不義・不忠、己の破滅、両親・親族に迷惑が・・・・・(_´Д`)アイーン
障害が大きければ大きいほど夢中になってしまうのが恋の魔力。

その魔力の虜になった3人の若者がいた。名前を児玉・早田・深水と言う。
彼ら3人は、相良家・球磨奉行の要職に就く丸目の屋敷に奉公する侍女と恋に落ちた。
人目を忍んで逢瀬を重ねていたが、いつバレるとも知れない。

侍女が仕える丸目屋敷の奥向きを仕切るのは、丸目の母だ。
クチ五月蠅いババァ・・・ゲホグホゴホッ・・・躾が行き届いた節度ある婦人でして^-^;
児玉・早田・深水の色恋に、融通を利かせてくれるような、甘い期待は出来ない。

恋を成就・・・侍女を屋敷から連れ出し夫婦(めおと)になりたい・・川* ̄д ̄*川ポッ 
でもすぐに追手が来て捕まるだろう・・・若い身空で死ぬのはイヤだ(´;ω;`)ウッ
でも丸目ババ・・もとい母の目を盗んで恋人を連れ出すのは難しい・・・(-ω-;)ウーン

ジレンマに陥った3人は宗慶寺の僧組に相談した。
このあたり司祭に相談した「ロミオとジュリエット」に似てなくもない。
古今東西、身の上相談するなら僧侶と相場が決まっているのだろう(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン

宗慶寺の僧組(役職の位置づけが解らんかった)は3人に同情し知恵を授けた。
丸目と同僚の東を争わせて、大騒ぎになった隙に侍女を連れ出すべし
と、とんでもないことを言いだしたが、言われてみれば一理ある。
3人と侍女が出奔した後に「丸目家が追手を放つのを忘れるくらいの騒ぎ」がなければ、すぐに捕えられてしまうからだ。

「自殺の真似事」しろって、知恵を授けたロミジュリ司祭と同レベルですな ( ゚Д゚)y─┛~~
恋は盲目・・・・児玉・早田・深水は「自分の欲望を満たすこと」だけを考え、僧組の助言を実行に移した。

児玉が球磨奉行・東長兄へ「丸目が貴方を蹴落とそうと企んでます」とウソを吹き込み、
早田と深水が東と同役の丸目へ「東が貴方を・・・・以下同文    」とウソを吹き込んだ。

家紋・相良 相良家紋ロゴ

丸目と東は同じ球磨奉行職だったが、もともとあまり仲が良くなかったんです。
最初は「まさか」と取り合わなかったが、そのうち疑心暗鬼になり、そうなると互いの一挙手一投足が全てカンに触る。

奉行たち二人の主君・相良義陽と生母・内城の耳に入る頃には、丸目と東の対立は抜き差しならぬとこまで拗れてしまっていた( ̄ω ̄A;アセアセ

ママン内城「なんとかしなくては・・・二人の仲裁を湯前城主・東に頼みましょう」
義陽「母上・・・お言葉ですが湯前の東は丸目の縁戚です。仲裁は双方に縁の無い者の方が良いのでは?」

ママン内城「縁戚なればこそ、当たりも柔らかく話も通じると言うもの、わたくしから湯前の東に頼みましょう」
義陽「母上が、そこまで言われるのなら・・・」

これが更なる政治的対立を引き起こしてしまい、3バカトリオの目論見通りに大騒ぎになるのだが、
それは・またの話 by^-^sio
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テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

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プロフィール

時乃★栞

Author:時乃★栞
筑前・筑後・肥前・肥後・日向・大隅・薩摩に気合いバリバリ。
豊前は城井と長野が少し。豊後はキング大友関連のみ。

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