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【決戦!金鋪(鉄布で名尾)峠・前篇】龍造寺隆信「覇」の巻12

龍造寺隆信には悪い癖があります。
ニャンコが突然車道に飛び出すように、大将でありながら敵地(アウェー)に入る事です。

「沖田畷の戦い」で自ら出陣したのを「慢心・油断」とか言われますが、晩年に「そう」なったわけじゃありません。
敵地に自ら入るのは20代の頃から持ってる性質なんです。

大将に万が一あったらヤバいので、大将自ら出張ったりするのは、まぁ普通はないです。
作戦や諸事情で行かなきゃならない場合でも、本陣は一番安全な位置に置くのが「普通」です。
その「不文律」を破る武将は、「普通じゃない」ので良くも悪くも知名度に関係なく逸話になりやすいです。
せっかく「一番安全な場所に布陣した本陣」から飛び出す黒田長政は、パパ如水に怒られてるしwww

家臣と武功を(本気で)競う長政は極端な例ですが、敵地に踏み入るという点で、龍造寺隆信は織田信長や島津義弘に似たタイプかもです。
ただし生粋の武家子弟である信長と義弘は、大将が討死した場合のヤバさを本能レベルで熟知してます。

織田信長は敵地でピンチになると家臣も放置で速攻で逃げるし、島津義弘の場合は本人も必死で逃げるけど、何より義弘周囲の島津兵戦死率が急上昇して・・・(._+ )☆\(-.-メ)オイオイ

隆信の「普通じゃ少ない、大将自ら敵地入り」は、僧侶出身な事と関係してるかもしれません。
もしくは「隆信は自ら敵地入りする時」は、「判断力が鈍磨している時」なんじゃないだろうか?って感じます。

沖田畷の時は負けるとは予想できないほど、アウェーを補うだけの兵力差。
今回の神代勝利との決戦で、隆信の判断力を鈍らせたのは小河信安だと思います。

家紋・竜造寺

小河信安には「相手を自分の思う通りに動かそうとする」強引さがありました。
また一族を率いる身でありながら、単身で暗殺しようと潜入する斜め上の度胸があり、自身の武勇に対し相当自信満々だったと思います。

北肥戦誌では「勝手に出陣した」事になってて、小河の性格丸出しなんで話として面白いと記事にしました。
でも、その小河を追いかけて出陣するほど隆信はオッチョコチョイではないと思います。

三瀬村誌だと小河は「神代退治」を幾度となく進言し、龍造寺隆信を出陣させようと盛んに働きかけてます。
そもそも隆信にとっても神代勝利は、少弐の龍造寺潰し陰謀に加担した父祖の仇です。
出撃しては山内に引っ込む神代勝利に、イライラもしてました。
小河信安の進言に応じた隆信の方も、敵地に入る事になるので兵力は充分用意したでしょう。。。。。沖田畷で出撃した時のように・・・

この時点で隆信の判断が間違ってます。
何故なら、どれほど大軍を擁しても山岳地帯の山内では、それを活かせないからです。

そもそもシオから言わせれば、山内なんてホットケ!です。
神代勝利が出張って来たら、都度対処し被害を最小限に抑えれば良い話。
神埼・佐嘉・小城の三郡に跨る山岳地帯である山内に蟠踞する豪族を従わせようなどどすれば、身も心も擦り減る長期消耗戦になるのが関の山。
逆に何としても一度で決着つけようとすれば、織田信長が比叡山を焼き討ちしたようにするしかありません。
でもこれやるとな~山内領民、赤子から老人に至るまで子子孫孫恨まれるうえに、数年単位で山内から租税取り立て出来ないほど被害甚大になるからな~


肥前の熊・龍造寺隆信は佐賀郡の平野部生まれの平野部育ち。
これまでの戦も、河川流域か平野部のみで、連載開始前に山岳地帯が全くイメージ出来なかった港街育ちシオと50歩100歩です。
龍造寺隆信は「山岳地帯で戦をする」という事が、頭で判ってるつもりになってるだけで、本当の意味では理解してなかったと思います。
だから神代勢より兵力を揃えれば勝てると錯覚したのだろうし、隆信の錯覚を誘発したのは小河信安の強引さでしょう。

判断ミスには不運が重なりがちです。
なんと先陣だった小河信安が討死!Σ(´Д`;) うあ゙
てか先陣大将のくせに敵大将と一騎打ちって・・・・何ヤッテンダ・・・il||li _| ̄|○ il||l
その後、龍造寺軍にとって更に不味い事態になるのだが、それは・またの話 by^-^sio
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テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

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時乃★栞

Author:時乃★栞
筑前・筑後・肥前・肥後・日向・大隅・薩摩に気合いバリバリ。
豊前は城井と長野が少し。豊後はキング大友関連のみ。

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