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【ふぉ~えばぁ~少弐・前篇】龍造寺隆信「覇」の巻27

さて、龍造寺勢は勢福寺城を囲み続け12月1日に至ったが、
同月3日、河上実相院の座主・増純法印の仲介により、千葉・少弐・龍造寺・江上・神代による和議が調い、
起請文には「龍造寺山城守藤原隆信」・「神代大和守武辺勝利」・「江上左馬大輔大蔵武種」と3人の名を記し神名に誓うと、隆信は佐嘉の城へ帰還した。
(緑太文字~北肥戦誌より抜粋)

えっと、まず河上実相院の座主・増純法印という人物から説明したいと思います。

以前に佐賀のブログ友と遣り取りしてた時の事
シオ「川上社が肥前一の宮の割にパッとしないのは、神代勝利押しだったのが尾を引いたのかな~」
ブロ友「いや~実相院の方が力あったからじゃないですか~川上は川上で大事にはしてたようだし」
てな感じの遣り取りがあり、実相院の事は何となくシオの脳内に宿題として残ってました。

で、ブロ友様ビンゴ正解です。
この河上実相院の座主・増純法印が、江戸期の実相院隆盛の土台を作った、武家風に言う所の「中興の祖」です。
さらに増純は神代家の縁戚であり、かつ肥前千葉氏所縁の人物でして、まさに此度の仲介の労を取るに打って付けの人物でした。

ちなみに江戸期に成立した北肥戦誌ですと河上実相院の座主ってなってるんですが、1558年当時は未だ座主じゃないです。
それだけ増純が河上実相院に貢献し、河上実相院の座主としてのイメージが強かったんだと思います。

この和睦時は蓮乗(れんじょう)院(嘉瀬町)の住持でした。
嘉瀬町には徳善院と蓮乗院の二つがあり、二つの寺院の住持は増純一族が務めてたようです。
で、増純の長兄にあたる人物が鹿江兼明の娘と結婚してます。

鹿江兼明は龍造寺剛忠(家兼)恩顧の人物ながら、何か不満があったらしく神代サイドになった人物です。
で娘があり、一人が神代勝利嫡男・長良に嫁ぎ、一人が増純の長兄に嫁いだという訳です。
神代家は後に東千葉氏の家督を継承するので、増純は千葉氏とも所縁を持つことになります。

で、増純の上の兄が円城寺氏へ養子(円城寺伊予守)に入っています。
円城寺氏というと一般の戦国オタなら「龍造寺四天王」としての方が、未だ知名度あるかな?
円城寺氏は肥前千葉氏が下総から下向した時に随行したという譜代で、更に家老も務める家柄でした。



1558年という、この年は川上社の荒廃を嘆いた増純が復興しよ~と決意した年です。
ちなみに神社としての川上社の大宮司は小城の千葉氏なのネー(*´・д・)(・д・`*)ネー

増純は川上社・復興造営の為、米断ち&塩断ちをし、即身仏一歩手前で一心不乱の祈願した17日夜に天啓を受けたと言われています。
この和睦時では天啓を受けた増純の造営運動が始まってたと思われるので、「有徳の僧」として増純の名は広まってた事でしょう。

話飛んで6~7年後~増純の尽力により、川上社は荘厳・壮麗に復興を遂げたんです。
が・・・1570年、大友家の焼き討ちに合い、あえなく全焼 ガ━━━(゚ロ゚;)━━ン!!
で、その時に実相院も戦火に合い、あえなくアボン  ガ━━━(゚ロ゚;)━━ン!!

焼野原の実相院(と川上社)を再々建したのが、1572年に35代目座主(川上社座主兼務)となった増純法印でした。
前回、川上社を復興させたときのスペックと、増純個人の人脈をフル活用したに違いありません。
以前はもっと川上社に近い位置にあったらしい実相院を、現在の位置に移転したのも、おそらく増純でしょう。

僧侶としての見識もさることながら、復興の資金(寄付・献金)集めとか、かなりの政治力の持ち主だったと思われます。
そんな増純が若き日に関わったのが、上記にある和睦仲介でした。
たぶん、政治の裏舞台を知るのは、後年に役だったんじゃないでしょうか。

というのも増純が仲介した和睦は、某氏により反故にされたからです。
起請文に記名したのは冒頭にある「龍造寺・江上・神代」の三名。
千葉・少弐・龍造寺・江上・神代も、それぞれに起請文を交わし、川上社に納めていました。

これにスッカリ安心・油断していた少弐冬尚。
さて、神様へ出した起請文を反故にしたのは、誰でしょう~それは・またの話 by^-^sio

実相院はサイト「さがの歴史・文化お宝帳」を参照
増純の出自は「肥前千葉氏のHP」を参照しました。
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テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

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時乃★栞

Author:時乃★栞
筑前・筑後・肥前・肥後・日向・大隅・薩摩に気合いバリバリ。
豊前は城井と長野が少し。豊後はキング大友関連のみ。

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