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【佐賀江川と犬塚と・中篇】龍造寺隆信「道」の巻4

1560年(永禄3年)北肥戦誌曰く
犬塚尚重が隆信により、領地・蒲田江から追われる(詳細不明)


詳細不明の背景を素人考察(妄想ともいう)するための中篇^^/

さて、自分は龍造寺関連書庫のアチコチで「龍造寺は佐嘉郡・河川流域に向かって勢力拡大してきた」と書いてました。
それは神埼郡もだったんです。

旧少弐エリアで、未だ龍造寺に服さない少弐残党がいる神埼郡で勢力拡大するにあたって、
龍造寺は佐賀江川流域に勢力を広げていったんです。

地図・佐賀江川と犬塚

佐嘉郡と神埼郡を繋ぐ河川が佐賀江川で、その佐賀江川と城原川が分岐する起点にあるのが、西犬塚の蒲田江でした。

「江」とは湖沼地のことでして、河川港として開発されて初めて「津」と地名が変化します。
西犬塚を蒲田江からo( ̄Д ̄θ★ケリッ! と追い出したのは、河川港として開発する為ではありません。

蒲田江は河川港有望地ですが、それは将来の展望であって、今現在の目的は既に河川港として機能している「今宿の為」でしょう。
佐賀江川から船運で来る物資を、途中の土地で陸揚げせずに真っ直ぐ今宿まで運ばせ、今宿で陸揚げさせる為です。
龍造寺エリアの今宿に物資を集中させる事により、今宿は一層栄え、支配者である龍造寺の懐を潤します。

家紋・竜造寺

「河川流通と河川港が富をもたらす事」を、龍造寺は少弐氏から学びました。
大内に敗れる前に少弐を一時的に中興させた少弐政資。
その少弐政資が佐嘉郡に作ったのが河川港・今宿と河口港・今津&相応津でした。

龍造寺剛忠(家兼)は、少弐氏が衰退し佐賀郡を維持できず神埼郡に拠点を移すと、
(少弐にバレないように)これら港を有する河川流域の豪族を手なずけ支配下に治めています。

幾筋も網の目のように河川が走る肥前では、物資流通ルートの多くを河川舟運に依存していました。
従って「河川流域を支配する」事は、他国とは比較にならない程の重みがあるんです。

龍造寺時代では蒲田江は土地開発されてなかったようです。
神埼郡では何だかんだと少弐残党が結構地味に粘ってたんで、やりたいけど先延ばししてたかな~と憶測してました。
江戸初期(正確な年度が判らんばい)に蒲田江は土地開発され「河川港・蒲田津」としてリニューアル。
佐嘉郡における今宿のように、神埼郡の河川港として繁栄しました。


さて、現代では想像もつかないほどクネクネと蛇行していた佐賀江川。
ゆったりした川の流れは船運に適し、江戸期は百石船が盛んに往来してました。
が、ちょっと困った点もあります。

それは蛇行の為に排水能力が乏しかった事です。
そのために有明海が満潮になると、河川が逆流現象を起こし佐賀江川流域は大規模浸水しちゃうんです^^;
このような欠点があるのも関わらず佐賀江川の蛇行は手を加えられる事無く、そのままでした。
何故なら逆流現象で溢れた淡水(川の水)が、周辺の土地を肥沃な農地へと変えてくれるからです。
農業用地としては、もう最高!の土地で収穫された米や野菜の良質な事といったら・・涎っ!

比較するのもアレですが、佐賀江川の満潮時逆流現象はイメージとしては「古代エジプト文明におけるナイル河の氾濫」みたいなものです^-^
その為「佐嘉治水の神・成冨茂安は、佐賀江川の蛇行に手を加えてはならぬ(`・ω・´)キリッ」と遺言してたほどなんです。

江戸・明治・大正・昭和と4つ時代に跨る約300年間、成冨の遺言は守られ佐賀江川が開発される事はありませんでした。
が国道・県道が整備され陸のピストン運送が可能になると、ドンブラコ佐賀江川の舟運は逆にコスト高。
逆流現象を止めて周辺を土地開発・有効利用したい~~~という欲求が当然出てくる。

昭和50年代、ついに佐賀江川の蛇行に手を加えるショートカット工事が行われる
治水の神の遺言破りですからね~地鎮祭はガッツリ気合い入れただろうな(*´ー`)
蛇行してた河川部は完全に削られ、佐賀江川は直線(道理で妙に真っ直ぐなはずだ)となり、蒲田津防潮水門(水門の奥は蒲田津排水機場)が建設され、 河川港・蒲田津の歴史も終わった。
ちなみに満潮時の排水のための防潮水門は、蒲田津の他に牛津江、本庄江、八田江にもあります^^b

土地は蒲田津から大字小松と改名され、名残としてあるのが防潮水門の名とバス停「蒲田津橋」前^^;
あと河川港としての史跡(商家など)が残ってるくらい( ̄ω ̄A;アセアセ
蒲田津の前身である「蒲田江」の名残は1ミクロンもない,;.:゙:..:;゙:.:: (゚∀゚ゞ)ブハッ!
道理で蒲田江城も小松城も、遺構・史跡ゼロのはず、今となっては正確な位置するら定かじゃありません。

さて、龍造寺が河川の起点である蒲田江をゲッツし、佐賀江川流域を支配下にしたのには、
もう一つ理由が考えられるのだが、それは・またの話 by^-^sio
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テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

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時乃★栞

Author:時乃★栞
筑前・筑後・肥前・肥後・日向・大隅・薩摩に気合いバリバリ。
豊前は城井と長野が少し。豊後はキング大友関連のみ。

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