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【布陣~有馬VS龍造寺2】龍造寺隆信「展」の巻

1562年北肥戦誌曰く(以下、緑太文字は北肥戦誌からの引用)
豊後の大友義鎮は少弐再興の為に資元の三男・政興を立てんと図った。
大友は政興を筑後へ呼び寄せた上で、上松浦の波多 鎮(親)、その実父である高来の有馬越前入道仙巌(晴純)へ少弐再興を相談する。


西肥前リサーチで紹介したが、西肥前のキーとなる動きが「松浦党宗家と分家・平戸の争い」だった。
もともとは有馬が介入したのが先なんだけど、松浦宗家(もしくは有馬)が少弐氏にも援軍を頼んだらしい。

当時の少弐当主は「(少弐を再興し五州太守として太宰府でブイブイ言わせてた頃の)少弐政資」でした。
少弐政資は貿易港・博多も抑えて、朝鮮交易でガッポリ稼いでたそうです。
てことで、有馬ら松浦宗家サイド武将は「少弐政資の軍役に応じる」という形になり「少弐被官」という経歴がつくことになる。

松浦政(宗家)は少弐政資の孫娘(高経娘)を正室に迎えてまして、
二人の間に産まれた松浦親(少弐政資から見て曾孫)は、波多興の娘を正室に迎えてました(1518年)

波多興の息子・盛(さこう)の正室が有馬晴純の娘(or孫)真芳で、二人に子がないまま盛が死亡した為、
有馬晴純の息子を養子に迎えた。それが波多鎮(=後の親)です。

ちなみに少弐と大友の同盟関係ですが、両家は婚姻による縁戚関係でした。
少弐政資の嫡男・高経と大友政親(16代目当主、宗麟の曽祖父の兄)の娘が結婚してます。
(ただし二人の間には男子がないまま、少弐氏が大内に敗れて高経が自害する)
で、政資の生き残った息子・少弐資元の正室が大友親治(18代目当主、宗麟の曽祖父)の娘が・・以下略。

てことで過去の被官歴と縁戚関係を芋づる式に辿ると、大友や有馬や波多に「少弐再興の為に働く由縁」が無い訳じゃなく、
介入する為の大義名分は立ってます^^/

家紋・少弐(縁戚の縁戚は、みな縁戚だぁ~広げよう少弐再興の和♪)

父(有馬)子(波多鎮)は同意し、波多家は松浦党に加え、田代因幡守、馬渡甲斐守らに準備させ、
仙巌は嫡子・有馬義直(義貞)に人数を与えて、大村純忠の士卒と共に多久へ向かい、
多久宗利を味方に付けて龍造寺攻略を企てた。


これに西肥前の者達が与する。
彼杵郡の西郷純堯、矢上幸治ら、下松浦の松浦 親(←宗家当主)、山代 清、伊万里 直ら、
杵島郡の平井経治(←須古城主)を始め、白石・永田・吉田・嬉野(宇禮志野)・原・上瀧が、
高来には安徳・安富・神代(←こうじろ、山内の神代とは別人)・島原・多比良・千々石らが打ち出て、
先陣は3月17日に杵島の横辺田まで攻め来る。


これって、どのくらいの動員だったんだろう。
面子だけだと、かなりの兵力になるな・・
あ、杵島の横辺田は前回紹介した杵島郡大町です^-^

隆信はこれを聞き、急ぎ老臣らを集め評定を行い、一族の他に鍋島信房、鍋島信昌(←若き日の殿♪)を始め、
小河・納富・福地らを横辺田へ差し向け、小城郡の高田村に陣取った。


小城郡高田村は、相当古い呼称だったようで、どうやら小城市三日月町付近だったみたい。
高田村は同じく小城市三日月町長神田と水争いした記録が、長神田側に残ってるそうです。
横辺田とは8km弱離れてるので、けっこう遠いな・・・|ぐーぐる|_ ̄)じぃー

これに千葉胤連も家人を催し、蘆刈の鴨打胤忠、徳島土佐入道道可、徳島長房、徳島信盛を始め、
今川の持永盛秀以下、空閑・粟飯原・桃崎・橋本も龍造寺に加勢の軍を出し、丹坂口へ打ちだした。


丹坂口・・これは丹坂峠の入り口で、小城市小城町だから隆信が布陣した高田村(三日月町)の1km未満という近所^^
どうも地形が土地開発で変遷してるようで、峠らしい跡が見当たらない^^;

目印としては丹坂峠古墳なんだけど、遺構は専門外なんで判りません。
とりあえず古墳を目印に辿ると丹坂口の位置は、小城市小城町栗原です^^
ん~~~これは旧長崎街道沿いじゃなくて、唐津線・・・多久方面になるかも。

これに有馬は横辺田に陣を張ったまま動かず、6月も半ばとなった。

実は最近読んだ北島先生の論文で知ったんですが、横辺田は1563年(永禄6)までは有馬領だったそうなんです。
(出典:松浦世伝---道可伝)
つまりお互いに自分のエリアから出ないで挑発しあってたわけでして^^;

睨みあうまま長陣となった両軍に変化が起きるのだが、それは・またの話 by^-^sio
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テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

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時乃★栞

Author:時乃★栞
筑前・筑後・肥前・肥後・日向・大隅・薩摩に気合いバリバリ。
豊前は城井と長野が少し。豊後はキング大友関連のみ。

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