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龍造寺家文書98_少弐政資官途吹挙状(折紙)

龍造寺文書は鎌倉初期からあるのですが、古文書ビギナーには時代背景などが判らず、ちと今は手におえない^^;
戦国時代の文書は第六軸からです。
えっと・・・解釈は正確じゃないと思いますが、自分の研究用に記録として残します。




右衛門大夫所望事、挙京都可申之状如件、

延徳元年
 十二月卅日      少弐(政資の花押)

龍造寺次郎殿


形式:折紙

官途、職務や地位とか官位。
吹挙、現代では使われてないですが推挙の事です。
延徳、元年は1489年。改元は8月21日。
卅は、漢数字で30。江戸期以前は旧暦だから31日はないので、月末になります。
龍造寺次郎というのは、龍造寺康家の事のようです^^;

本文意訳:右衛門大夫を所望の事、京都へ挙げ申す可き之状(のじょう)、件(くだん)の如し

内容
えっと読み方は怪しいけど、まず前段階として龍造寺次郎(康家)は、少弐政資に対して「右衛門大夫」が欲しいとお願いしてたようです。
で、その願い(=所望)に対し、少弐政資が京都へ推挙しといたからね~って返事してるんです^^

こういう実力者(当時)からの官位斡旋って拒否されることは滅多にないんで、要求は通ったんじゃないでしょうか^^
ちなみに北肥戦誌には、この推挙に関する記載はありません。

時代背景
没落、復活を繰り返してた少弐氏ですが、この文書の頃は一時的中興してて少弐政資は「五州太守」と呼ばれてた頃です。
肥前千葉氏は、少弐政資の介入で家督を乗っ取られており、少弐氏の西千葉と大内氏バックアップの東千葉氏に分裂しちゃってます。

考察(妄想・爆)
もしかしてですが、北肥戦誌では官位推挙の件をあえてスルーしたかも。
というのも自分は「龍造寺氏が何時から少弐被官になったのか?」って判断に凄い迷ったんです。

つまり龍造寺は、元々が肥前千葉氏被官じゃないですか。
だから「少弐---肥前千葉---龍造寺」という流れから、「少弐---龍造寺」という流れになった境目の特定に迷った。
この通りの凝り性ですから、主従関係の境目を知りたくて、それ「だけ」の為に肥前千葉氏の歴史からリサーチしたんです^^

龍造寺文書によると龍造寺氏は南北朝争乱期に、少弐や今川、一色などから軍勢催促や感状など貰ってるので、既に一定の勢力基盤はあったようです。
ただ、少弐の方が没落しちゃうんで、復活し肥前に拠点を置いてからの主従関係が、どうなったか調べないとダメでしょ?

官途(官位)を推挙してもらってるって事は、龍造寺は肥前千葉氏を通じてでなく、直接に少弐被官だったという事。
この文書は、戦国期に入ってからの龍造寺が、累代の少弐被官だった証左になります。
あ~~~~~~~~~やっと一次史料で確認できて超スッキリした!♪ヽ(*´∀`)ノ

自分が迷うって事は、九州治乱記(北肥戦誌)しか読んでない人たち全てが迷うってことです。
(それ以前に、そこまで調べる自分みたいな凝り性は、滅多にいないだろうけど^^;)

北肥戦誌を読んで感じる事は「少弐と龍造寺の被官関係が明瞭でなく、曖昧?ぼかした表現になっている」です。
龍造寺氏が偏諱を受けてるのは、千葉氏、大内氏、大友氏で、少弐氏からは偏諱を受けてません。
だから諱からでは、主従関係を辿れない。

さらに北肥戦誌には、少弐の居城だった与賀城(現:龍泰寺)に関する記述がないんです。
北肥戦誌から入った自分が、与賀城の存在を知ったのは、かなり後です^^;
出陣の催促が少弐から直なのか、千葉氏を通じて千葉氏配下で従軍したのか、北肥戦誌ではサッパリワカラン。

で、はっきりと少弐から領地を与えられた~って書いてるのが「田手畷で龍造寺勢が活躍した時」のみ。
「龍造寺(と鍋島様)の活躍」で「少弐氏が大内勢に勝った」アピールです( ̄ω ̄A;アセアセ

少弐が大内に対抗し存続してるのは、龍造寺のお蔭。
その龍造寺を滅ぼそうとした少弐(と家臣・馬場)が悪!
そういう方向に話を持って行くためには「少弐から受けた御恩」を、詳しく書くと不味い・・・と言う想像です。

忠孝の江戸期では、龍造寺が少弐(主君)を亡ぼした事ってアンマリ宣揚できることじゃない^^;
主君に問題あるなら1にも2にも3・4もなくて5に諫言で、謀反はダメなのネー(*´・д・)(・д・`*)ネー

鍋島史観の九州治乱記(北肥戦誌)は、典拠になる文書をあげるなどマメに調べてます。
てことは鍋島氏にとって都合の悪い解釈になりそうなデータは、編纂時に取捨選択してるんじゃないでしょうか。

とはいえ、それを証明するのは難しいです。
九州治乱記の草稿や下書きが発見されて、違いを比べて取捨選択の証明が出来ない限り、どこまで行ってもシオの妄想^^
なかなか難儀なものですな( ゚Д゚)y─┛~~
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テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

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時乃★栞

Author:時乃★栞
筑前・筑後・肥前・肥後・日向・大隅・薩摩に気合いバリバリ。
豊前は城井と長野が少し。豊後はキング大友関連のみ。

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