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【前篇・須古城攻略1回目’(ダッシュ?)】龍造寺隆信「展」の巻13

まず初めに念頭に入れておかなければならないのが、室町期の君臣関係は江戸期と違い緩やかな支配関係だったという事です。
それが崩れてカオスになるのが戦国時代なので、裏切ったり降伏したり、寝返ったり臣従したりを、不毛のループで繰り返します。

では完全にフリーダムかと言うと・・・ノンノンノン~緩やかと言えど主君はいます。
偏諱に元服時の加冠に官途推挙に権利&領地関係の安堵などなど・・・
それらを執行・保障する上位権力者は常に存在します。

九州における最上位権力が、九州探題にして6か国守護・・・大友義鎮(宗麟)です。
国衆ヒャッハーな肥後国も、遣りたい放題クマー(隆信の異名は肥前の熊)な肥前国も、基本として大友氏支配下にあり、
大友義鎮及び大友氏が存在する限り「自由」はありえません。

家紋・大友 大友家紋ロゴ

国衆が自立する方法は只一つ・・・自分が戦国大名化すればイイじゃん♪(・∀・)ピコーン★!
なんですが、これが容易な事じゃない。(ここでは戦国大名の定義は度外視)

まず武家による初の統一政権が鎌倉幕府でして、そこで任じられて九州を支配していたのが「九州三人衆」です。
専門外なんで超ザックリした知識しかないんですが、

少弐氏・・・支配ゾーン通称・三前(豊前・筑前・肥前+対馬・壱岐)
大友氏・・・支配ゾーン通称・三後(豊後・筑後・肥後)
島津氏・・・支配ゾーン通称・三奥(薩摩・大隅・日向)

後ろより奥って、どんだけ田舎扱いなんですか島津さん,;.:゙:..:;゙:.:: (゚∀゚ゞ)ブハッ!
(※京都に近い順に、前、後、奥デス・・・( ̄ω ̄A;アセアセ)

大内との累代に亘る覇権争いで衰退した少弐氏でさえ、御家再興運動は1560年代まであったくらいなので、
ぶっちぎり全盛期・キングオブ九州を倒す事など、国衆クラスでは・・・(-ω-;)ウーン
同じ鎌倉三人衆で、明治維新の原動力になるほど底力ある島津氏だからこそ、大友を倒せたとも言えます。

従って「龍造寺が戦国大名になった」のは、「原則的には大友氏が耳川の合戦で島津に敗れてから」です。
では龍造寺が「誰からも支配を受けたくない・自立したい!・・と考えるようになった」のは、何時だと思いますか?

自分は主家である少弐氏を破り、大友氏の意向で少弐氏御家再興に動いた有馬勢を破り、更に往時、少弐氏居城だった与賀城を破却して龍泰寺を建立した・・・
即ち、1562年~1563年の間だと考察してます。

人物・龍造寺隆信 龍造寺隆信イメージ画像

堀本一繁氏の論文「龍造寺氏の二頭政治と代替わり」によると、隆信は1562年から花押を変えているそうです。
隆信隠居時にも、1562年からの花押を併用しつつも、花押を新たにしているそうです。
ということは、1562年に花押を改めた事も何か心情的な変化があったからでしょう。

有馬勢を破ってからの隆信は、西肥前の国衆に対し、己が「上位者」として臨んでいます。
これは文書等を受ける国衆の側も、龍造寺を上位者として認識し始めたからです。
相手が鼻もひっかけないのに上位者然と振る舞ったら、ただの「痛い人」,;.:゙:..:;゙:.:: (゚∀゚ゞ)ブハッ!

もちろん西肥前の国衆も「本心では龍造寺なんて(´・д・`)ヤダ」ですよ。
それまでの柵や縁戚関係とか、西肥前には西肥前の事情ってもんがありますから。
でも台頭なんて生易しい表現では収まらない龍造寺の勢いに、どうしたって振り回されます。

葛藤と軋轢と抵抗の中で、諸記録は迷走・・・つまり年代が特定できなかったり、○年説だの★年説だのが氾濫する。
天下分け目の関ヶ原を乗り越えられなかったり、豊臣秀吉の改易ラッシュの巻き添えになったり、というだけではありません。
キリシタン大名(有馬・大村・大友)らによる寺社仏閣クラッシュで、西肥前の一次史料は消失したのが相当あると思います。
諫早の西郷氏(←島津の西郷サァ&会津の西郷頼母と同族ネ)のように、滅亡時に文書を全部破却したとこもあるのネー(*´・д・)(・д・`*)ネー


という背景で、有馬VS龍造寺には1562年説と1563年説があり、

それに連動して須古城攻略には、
・1回目-----------1562年・出典:北肥戦誌
・1回目’(ダッシュ)----1563年・出典:白石町史&北肥戦誌(ただし双方で内容に相違あり)

と二つの1回目があるのだが、それは・またの話 by^-^sio
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テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

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時乃★栞

Author:時乃★栞
筑前・筑後・肥前・肥後・日向・大隅・薩摩に気合いバリバリ。
豊前は城井と長野が少し。豊後はキング大友関連のみ。

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